広告の効果をあげたい

1.広告費の無駄を省きたい

広告代理店やWEB広告会社ではありませんので、高効率で後追いできる最新の販促策をここでご提案することはないと思います(ご希望、お問い合わせがあればお答えさせていただきます)。

広告って不思議なものでいったん始めてしまうと、なかなかやめられない不思議な常習性があるものです。ですからどんなに素晴らしい販促策を提案されても今までの販促を切ることって難しいですよね。ところが、昨今の新型ウィルスの関係で「新聞折込をやめてみたけれど意外と売り上げに響かなかった」「駅前でビラをまいていたのをやめたけど客足は変わらなかっ」など今までできなかったことができてしまい、予期せず広告の無駄が見える化されてきました。

が、後ろ向きなことばかりも言っていられず販促は継続していく、が、新たに効果的と言われる販促策を導入するのではなく、このコーナーでは今の販促策の無駄を省きたい、今の販促策の効果をあげたい、といったご希望にヒントをご提案させていただこうと思います。

最新の販促策に切り替えるもよし、既存の販促策の無駄を省き効果をあげるもよし。折衷案などでかえって費用対効果が悪化したなんてならないようにご注意ください。

2.すれ違いをなくし効果をあげる

広告代理店のアドバイスによるものが多かったように感じますが、メーカーや販売店さんの思惑と利用者や消費者の要求が思いっきりずれている広告類をよく見かけました。「こういう人たちに使っていただきたい」という意気込みで製品やサービスを作り販促していく。この時ありがちなのが「こういう人たちはこういう製品やサービスを望んでいる」といった設定。この設定が違うという状況を本当に多く見かけます。

40代主婦に受けるはずなので、40代女性に対してWEB広告を仕掛けよう。この人たちが興味があるのはABCとDEDだからこのワードを40代女性が検索したら広告が表示されるようにしよう。ここに販促費を大量投下して。。。。無駄なマス広告ではないので成果は確実に上がる!

といった販促に対する活動は本当に多く行われていると思います。

でも、「40代主婦に受けるはず」が間違っていたら?そうすべてが水の泡ですよね。ターゲットを設定し、そこに向けて効果的かつ効率の良い販促を仕掛けるのは絶対です。スタートで進む方向がずれていたな何にもなりません、よね。

次回、もう少し具体的なお話をさせていただきます(今回、わかりにくい説明で済みませんでした)

3.すれ違いより怖い勘違い 

すみません、ちょっとそれてしまいますが、すれ違いの前にもっと「怖い勘違い」がありますのでその話を少しさせてください。すれ違いと同じように自分たちの設定を間違えていた例なのですが、固定的な考えをしていたり調査数字などを単純に見て鵜呑みにして起きる勘違い(現象)で、これが意外に怖いのです。この勘違いを払拭する癖をつけないと、この後お話しするすれ違いについて効果を発揮できない可能性があるため少しだけこの話にお付き合いください。

例をひとつだけあげますので、ご自身の取扱製品やサービスに当てはめてみていただけると助かります。

例えば、統計調査やマーケティングにより新聞の購読者が減っているうえにコロナ禍で広告取り扱いをやめる販売店が増えている。また広告の主流はインターネット広告に移りつつある、というのは発表数字的にも肌感覚的にも間違いはない。この傾向はさらに強まるであろうことは間違いない。ということで新聞折込チラシの取り扱いは終了しよう。これからはインターネット広告に軸足を置いていこう!という決断。

この決断正しいと感じる方が多いと思いますが、これが勘違いだったりします。感覚だけではなく数字的な裏付けやトレンド分析もしているから勘違いではないはず、と思われがちですが。

確かに新聞折込チラシというものは減少しましたし、さらに減少すると思います。ただチラシという広告がそこまで減っているかというとそうでもなかったりするのです。ではどのような形でチラシという広告は生き残っていて、先ほどの決断が勘違いだったということになるのでしょうか。

次回はチラシという広告がどのように生き残り、決断が勘違いであったかお話しさせていただきます。

4.怖い勘違いの中身 

かなり端折った言い方をしますが、勘違いの怖さをご説明するため「チラシという広告手段はなくなる」は勘違いの可能性があり決めつけるのは危険だ、という話を前回させていただきました。この話をもう少し具体的にさせていただきます。

様々な数字やトレンドから新聞折込チラシは広告手段としての候補から除外する、という判断は間違いでないとします。しかしここからそのまま「チラシは広告手段としての候補から除外する」と判断してしまうのは誤りではないか。ということです。あなたが販売店の販促担当者だったらチラシの作成はやめてWEB広告に移行する。あなたが印刷会社の役員だったらチラシを作る設備を撤去しWEB関連の技術者を採用する。といった動きのことです。

あなたの店Aスーパーはチラシの作成はやめましたがライバルのBスーパーはまだチラシを作っている、でも新聞に折り込むことはしていない。これはなぜ?Bスーパーはなぜチラシを作成しているのでしょうか。

消費者側の立場からすると、新聞を購読していないから新聞折込チラシは目にしない、でもBスーパーの特売の情報は知りたい、だからWEBで情報を得る、よりも店頭に置かれているチラシを手に取って確認する方が手っ取り早くて確実、と考えるかもしれません。新聞を購読していたとしても、折り込まれたチラシをずっと取っておくに面倒くさいけれど店に行けば常にチラシを手に取ることができる、どうせちょくちょくBスーパーには行くし、チラシだけでなくWEBでも特売品確認できる。それに比べてAスーパーはWEBだけだから以外に面倒くさい。こんな風に考えているかもしれません。

様々な数字やトレンドから新聞折込チラシは広告手段としての候補から除外する、から、チラシを広告手段としての候補から除外すると判断してよいのか、という勘違いや思い込みは危険だという話をさせていただきました。説明が分かりにくかったでしょうか、申し訳ございません。

ご理解いいただいたということで、次回ようやくすれ違いをなくし広告の効果をあげる話をさせていただこうと思います。